仙台地域交流会を開催しました(2017年2月19日)

グリーン連合仙台地域交流会(2017年2月19日)開催報告

花冷えのする仙台でしたが、平成29年2月19日(日)、仙台駅西口の「アエル28階大研修室」で「グリーン連合仙台地域交流会」を開催しました。宮城県内の環境団体12団体*)、大学生から社会人、シニア、豪州からの留学生など約30名の参加者が集いました。

第1部では、本日の開催の趣旨が「環境団体相互の活動を語り合い、活動の輪を広げる会」である旨の開会挨拶があり、引き続き『グリーン連合の活動紹介』となりました。

グリーン連合の活動紹介では、共同代表の藤村氏から設立の経緯、市民版環境白書の発行、政策提言活動の紹介、原子力資料情報室の伴氏からは「原発議論の今」、気候ネットワークの桃井氏からは、「日本の気候変動対策と石炭火力問題」の説明がありました。

続いて本日のメーンである県内の環境団体の活動概要を12団体からミニプレゼンしていただきました。活動概要としては、地球温暖化防止、廃棄物リサイクル、水環境保全、環境教育など多岐にわたりました。仙台地域特有なものとしては、東日本大震災後に活躍した(一社)日本カーシェアリング協会の被災者支援や、(一社)荒井タウンマネジメントのエコタウンづくりがあげられると思います。また、現在進行形の「仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会」からは、世界の気候変動対策と矛盾する石炭火力建設計画に対する問題提起がありました。

第2部では、東北工業大学の山田一裕教授をファシリテータに全体討議を進めました。「①東北・みやぎの目指すべき持続可能な社会とは」では、宮城県の環境管理計画で示す環境の未来像が示され、みやぎ環境税の使われ方での我々のかかわり方については行政との接触が不十分だったという反省が述べられました。「②環境保全団体等の交流と連携のあり方について」では、日本人の100人の内、1.8人しか環境団体会員として活動しない実態がある中、一般市民がどのような認識を持ち、何が支援の障害になっているか、そして、我々環境団体が抱えている課題には、「担い手(スタッフ)の確保」と「財源の確保」があり、他団体や行政との「連携の不足」があり、これらも相まって「市民への認知の低さ」につながっているという提起について、意見交換しました。最後に「③持続可能な社会づくりに向けて」の討論となり、3年後の宮城県環境基本計画などの改定に向けて、引き続き交流を深めるような「縦と横のネットワークづくり」をしていこうということで熱心な討論を終えました。

(文責:グリーン連合仙台地域交流会実行委員 加賀谷秀樹)

*)参加団体名;ACT53仙台、(一社)荒井タウンマネジメント、NPO法人エコワーク実践塾、カワラバン、NPO法人環境会議所東北、環境サークルたんぽぽ、NPO法人環境生態工学研究所 、仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会、仙台リバーズネット・梅田川、(一社)日本カーシェアリング協会、NPO法人水・環境ネット東北、(公財)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(五十音順)

「環境団体相互の活動を語り合い、活動の輪を広げる会」

日 時:平成29年2月19日(日)午後1時から午後5時まで
場 所:エルソーラ仙台大研修室(アエル28階)
〒980-6128 仙台市青葉区中央1丁目3-1 、TEL.022-268-8041
交流会プログラム(予定):
<第1部 グリーン連合の活動紹介、各団体からの活動紹介>
13:00 挨拶
13:10 グリーン連合の活動紹介(30分)
13:40 環境保全団体等の活動概要(5分間×14団体)
14:50 休憩、準備等
<第2部 ワークショップ>
15:00 ファシリテータから進行要領説明
15:15 全体討議(意見交換)

各団体の現状と課題を踏まえ、
環境保全団体等の交流と連携のありかたを検討・考察し、
政策提言へどうつなげていくかを考える。

16:45 ファシリテータによる全体討議のまとめ
17:00 終了

※本イベントは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成により開催しました