市民版環境白書2024グリーン・ウォッチを発行しました(2024年6月)

市民版環境白書2024グリーン・ウォッチ

2016 年の設立以来、毎年発行してきた市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は昨年休刊となりましたが、今年は8冊目を発行しました。その目的は、①政府と異なる視点から、日本の環境の現状や、環境政策の課題、問題点を分析し、多くの人に知ってもらうこと、②政府とは異なる視点からの情報を提供しNPO/NGOの考え方や活動を知ってもらうことで、環境問題への関心を高め、解決に向けた市民の参加や行動を促すことです。

この9年間で、日本の環境政策のうち、特に気候変動対策やプラスチック対策などは世界の動きに連動する形で、以前より少し進展したように見えますが、問題は深刻化しており、その対策は大きな曲がり角を迎えています。短期的経済成長に重きを置いた、産業界寄りの政策であることに変わりはなく、私たち市民団体の声が政策に反映されることは少ないのが実態です。また環境問題への市民の関心は以前より高まったようですが、解決に向けた行動は、一部若者の間では広がっているものの、全体的にはこれからの取り組みがますます重要な状況です。

そうした中で、今年の市民版環境白書グリーン・ウォッチは、これまでと同様に、環境の現状や課題、私たちにできることや政策の方向性について述べることと併せて、具体的な政策の問題点やすでに動き出している国内外の政策の一部についても紹介しています。

市民版環境白書2024グリーン・ウォッチ

目次 [PDF]

第1 章 真の脱炭素社会実現に向けて
・第1 節 気候危機の現状と課題 [PDF]
・第2 節 地域の脱炭素化に向けた持続可能なエネルギーへの取組 [PDF]
第2 章 原発推進は脱炭素社会を逆行させる [PDF]
第3 章 化学物質
・第1節 農薬の再評価制度のあり方を問う[PDF]
第4 章 グリーンウオッシュをめぐる国内外の動向と日本の課題 [PDF]
第5 章 棚田から日本の環境と食料問題を考える [PDF]
(コラム)生物の多様性を育む農業国際会議(ICEBA)がめざすもの [PDF]
第6 章 持続可能な社会に向けた環境教育を市民社会の活性化につなげるために [PDF]

グリーン連合活動記録 [PDF]
グリーン連合会員名簿 [PDF]
グリーン・ウォッチ編集委員会・奥付 [PDF]

市民版環境白書2022グリーン・ウォッチを発行しました(2022年6月)

市民版環境白書2022グリーン・ウォッチ

2016 年の設立以来、毎年発行してきた市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」も今年で7冊目になります。その目的は、①政府と異なる視点から、日本の環境の現状や、環境政策の課題、問題点を分析し、多くの人に知ってもらうこと、②政府とは異なる視点からの情報を提供しNPO/NGOの考え方や活動を知ってもらうことで、環境問題への関心を高め、解決に向けた市民の参加や行動を促すことでした。

この7年間で、日本の環境政策のうち、特に気候変動対策やプラスチック対策などは世界の動きに連動する形で、以前より少し進展したように見えます。しかし、短期的経済成長に重きを置いた、産業界寄りの政策であることに変わりはなく、私たち市民団体の声が政策に反映されることは少ないのが実態です。また環境問題への市民の関心は以前より高まったようですが、解決に向けた行動は、一部若者の間では広がっているものの、全体的にはまだこれからというところです。

そうした中で、今年の市民版環境白書は、これまでと同様に、環境の現状や課題、私たちにできることや政策の方向性について述べることと併せて、具体的な政策の問題点やすでに動き出している国内外の政策の一部についても紹介しています。

第1章では、脱炭素社会に向けた対応の主軸となる気候変動と再生可能エネルギーについて述べています。気候変動に関しては最近出されたIPCC 第6次報告の概要紹介やそれらを踏まえての国内対策の問題点について、また再生可能エネルギーでは国内外の現状や今後地域や個人でできる省エネルギーへの取組について述べています。

第2章では、脱炭素社会の構築に欠かせない第一次産業のうち、農業と食の現状や課題、林業の現状や課題、そして今後の方向について述べています。農業や林業はこれからの脱炭素社会を支える重要な産業であり、私たちの日々の生活に密接に関わる「食」も脱炭素社会を作る上で重要な課題であることから、それらの今後の進め方についても述べています。

第3章では、プラスチックと化学物質問題に関わる国内外の最近の政策動向を中心に述べています。プラスチックは市民にもわかりやすく取り組みやすい課題であることから、国内外で様々な施策が展開し始めています。しかし、化学物質は身近にありながら理解が得にくい課題なため、国内での施策は進んでいないことから、それらへの対
応と提案をEU の施策を参考に述べています。

第4章では、東京電力福島第一原発事故から11 年が経過した今でも、廃炉、汚染水、人々の暮らしなど課題が山積している現状と、政府や東電の対応の遅れがそれらの問題をますます深刻化させ、脱炭素化にも影響を及ぼしていることを指
摘しています。

第5章では、地域で進められている脱炭素に向けた様々な先進的な取組を紹介しています。そして最後に、この1 年のグリーン連合の活動を紹介しています。

グリーン・ウォッチ2022 目次

はじめに

漫画「グリーン・ウォッチ」2022

第1章 気候危機からの脱却に向けて

第1節 気候危機の現状と課題

1.科学からの警鐘 ~IPCC第6次評価報告書発行~
2.COP26で石炭火力の削減に世界が合意
3.日本の気候変動政策の課題
4.これから日本に何が求められるか

第2節 地域の脱炭素化に向けた持続可能なエネルギーへの取組

1.再生可能エネルギーの現状と課題
2.省エネルギーのすすめ

第2章 脱炭素に果たす第一次産業の役割

第1節 農業と気候変動

1. 気候変動に正と負の両面を持つ農業
2. 脱炭素化に向けた農業の展開
3.消費が農業を変えて気候変動対策に貢献
コラム バイオ炭による Jークレジット~あいとうエコプラザ菜の花館で推進中

第2節 身近な「食」からの脱炭素化

1.海外に依存した日本の「食」の現状と課題
2.食に関わる温室効果ガス(GHG)排出量の現状と課題
3. 脱炭素社会に向け、私たちにもできること
コラム 食品ロスをなくすための方法

第3節 土砂災害を誘発する大規模林業~希望は小規模分散型の「自伐型林業」

1.プランテーションの伐採に頼る再生可能エネルギー
2.クローズアップ現代で特集
3.小規模林業を切り捨て、大規模林業へ ~「効率化」を進める相次ぐ法改正
4.被災した球磨川流域〜崩壊箇所の7割以上が林業施業に起因
5.環境保全型の「自伐型林業」

第3章 国内外の環境政策の動向と課題、方向性

第1節 プラスチック

1.プラスチック対策の進展とプラ新法のポイント
2.政策効果とその発現に向けて
3.プラスチック対策が踏まえるべきプラスチック問題の特徴
4.既存政策アプローチの特徴と限界
5.プラスチック対策の次なる方向性

第2節 脱炭素を含む持続可能な化学物質戦略の必要性

1.EUの化学戦略の概要
2.日本の課題

第4章 脱炭素社会に原発はいらない

第1節 原発の視点から見たエネルギー基本計画の問題点

第2節 原発が気候変動対策の足かせになっている

第3節 福島第一原発の廃炉の現状

第4節 合意なき処理水の海洋放出

(1) 非民主的な政策決定プロセスであること
(2) 汚染水にはトリチウムのほかにも有害な放射性物質が基準を超えて含まれている
(3) 海洋放出の前に汚染水を止水すべきである

第5節 福島の復興について

(1) 避難指示解除の現状と高いままの解除基準
(2) 解除しても復興が進まない現状
(3) 帰還を望まない人たちへの補償の遅れ

第5章 脱炭素社会に向けた地域の先進事例

事例1 日本国内におけるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)導入の現状と課題
事例2 生活クラブ風車「夢風」と「生活クラブでんき」の取組
事例3 持続可能な地域社会の実現に向けた北海道下川町の取組

活動報告 グリーン連合この一年の活動実績

報告1.環境省との意見交換会
報告2.勉強会の開催
報告3.今年度の政策提言


2022年 5月25日 第1刷発行
編集者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
発行:グリーン連合
表紙絵:高月 紘

市民版環境白書2021グリーン・ウォッチを発行しました(2021年6月)

市民版環境白書2021グリーン・ウォッチ

2015 年6月5日に設立されたグリーン連合もこの6月で7年目に入ります。活動の一環として、政府とは異なる市民の視点から環境の現状や問題点を分析し、より良い解決の方向性を示すことを目的として、設立年から毎年発行してきた市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」も今年の 2021年版で6冊目です。

この6年の間にも、気候変動に伴う気象災害の激化、化学物質による人の健康や生態系への影響、プラスチックごみによる海洋汚染など私たちを取り巻く環境の悪化は進行しています。加えて、昨年来の新型コロナウイルスの感染拡大は日本のみならず世界中で猛威を振っており、私たちは様々なリスクを抱えながら、生きていかなければならない厳しい時代に直面しています。

昨年の白書では、環境問題とコロナ感染症の問題はともに、利便性・快適性を過度に追い求めてきた私たちの暮らし方やグローバル化した社会経済の仕組みが深く関わっていること、そのため解決に向けては、私たち一人ひとりの行動変容と併せて、科学的根拠に基づく倫理的で政治的な判断と人類の叡智に基づく大きな社会変革が必要なことを記しました。そこで今回の白書では、これまで同様に、主要な環境問題の現状と課題、解決の方向性を示すとともに、環境問題と感染症の関わりにも配慮した編集を行いました。

第1章「脱炭素社会に向けて」では、気候変動による気温上昇が感染症リスクを増大させる可能性が高いことや、コロナ後の社会は元に戻るのではなく、再生可能エネルギーの利用や新たな雇用創出も含め気候変動や感染症などの危機にも耐えうる社会を作ることの重要性とそのための一つの試案を示しました。

第2章「使いすぎからの脱却」では、コロナ感染拡大により使い捨てプラスチックごみが急増している現状やそれへの新たな対策、感染予防のための消毒・除菌・抗菌製品の過剰使用が私たちの健康のみならず環境にも大きな負荷を与えている現状やそれを回避する正しい使用法について述べています。

第3章では、10 年の節目を迎えた東京電力福島第一原子力発電所事故について、ますます困難になっている事故処理の課題や福島の復興の現状について述べています。

さらに、グリーン連合が国立環境研究所と協力して実施した「日本の環境 NPO/NGO の活動と課題に関するアンケート調査」の結果についても掲載し、これからの市民社会を考える素材を提供しています。

2021年 5月25日 第1刷発行
編集者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
発行:グリーン連合

市民版環境白書2020グリーン・ウォッチを発行しました(2020年6月)

市民版環境白書2020グリーン・ウォッチ

グリーン連合は、気候変動、生物多様性喪失、化学物質問題など様々な環境問題を克服し、すべての生命、そして暮らしや社会・経済活動の基盤である「環境」を守りながら、民主的で公正な持続可能な市民社会を築くことを目指して、日本各地で活動する環境 NPO/NGO が結集し、社会の変革を強く政治や社会に働きかけるために、2015年6月に設立された市民組織で、現在 82の市民団体が加盟しています。

グリーン連合の活動もこの6月で6年目に入り、その活動の一環として、設立年から毎年発行してきた市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」も今年の 2020 年版で5冊目となります。この白書は、政府とは異なる視点から環境の現状や問題点を分析し、より良い解決の方向性を多くの人に知ってもらうことを目的として発行してきましたが、この間にも、設立趣意書に記した環境の悪化は止まるどころか深刻さを増しています。

特に気候変動に伴う異常気象により、各地で甚大な被害が頻発し、多くの市民の生命・財産が奪われています(第1章第 1 節参照)。また生態系の崩壊や化学物質問題も深刻化しています(第2章、第3章参照)。しかし、こうした問題への日本政府の対応は遅々として進まない上に、隠ぺいや情報操作など政府情報への信頼性は落ち、さらに格差の拡大などの社会的課題も山積するなど、私たちが望む安心・安全ですべての人が幸せを感じられる持続可能な社会とは程遠い状況にあります。一方私たち市民も、各地で起きる災害や夏の暑さに危機感を高め、プラスチック問題にも関心は持つものの、その原因が私たちにもあることは忘れがちで、無意識のうちに、環境への負荷を増大させる生活を送っています。

<市民版環境白書2020グリーン・ウォッチ>
発行日:2020年6月5日 第1刷
ページ数:88ページ
発行:グリーン連合
編著者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
表紙絵:高月紘

※この白書は、地球環境基金の助成を受けて作成しました。

グリーン・ウォッチ 目次

はじめに [PDF]
漫画「グリーン・ウォッチ」2020
第1章 脱炭素社会に向けた最近の動向 [PDF]

第1節 「気候変動」から「気候危機」問題へ
第2節 持続可能な再生可能エネルギー100%社会の実現

第2章 生物多様性、そして森林の危機 [PDF]

第1節 IPBESの活動、成果とその日本への示唆
第2節 世界の森林と私たち
コラム「2019年のアマゾン森林火災騒動」

第3章 化学物質 [PDF]

第1節 環境ホルモンの脅威に改めてどう対処すべきか
第2節 環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査」の進捗状況と今後の課題

第4章 東京電力福島第一原発事故後の状況 [PDF]

第1節 蓄積する課題にどう向き合うか(廃炉、放射性廃棄物の量と行方)
第2節 福島の住民のその後

参考 欧州における環境NGOの位置づけと公的資金 [PDF]

活動報告:グリーン連合のこの一年間の活動実績

会員名簿 [PDF]

「グリーン・ウォッチ」編集委員会

編集責任者  藤村コノヱ(環境文明21)
編集委員
中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)、
加藤三郎(環境文明21)
桃井貴子(気候ネットワーク)
松原弘直(環境エネルギー政策研究所)
坂本有希(地球・人間環境フォーラム)
伴英幸(原子力資料情報室)
篠原ゆり子(FoE Japan)
古瀬 繫範(地球と未来の環境基金)
藤井絢子(菜の花ネットワーク)
本田恭子(アースデイとやま実行委員会)

市民版環境白書2019グリーン・ウォッチを発行しました(2019年5月)

市民版環境白書2019グリーン・ウォッチ

市民版環境白書2019グリーン・ウォッチ 16.07 MB

市民版環境白書2019グリーン・ウォッチ ...

グリーン連合は、気候変動、生物多様性喪失、化学物質問題など様々な環境問題を克服し、すべての生命、そして暮らしや社会・経済活動の基盤である「環境」を守りながら、民主的で公正な持続可能な市民社会を築くことを目指して、日本各地で活動する環境 NPO/NGO が結集し、社会の変革を強く政治や社会に働きかけるために、2015年6月に設立された市民組織で、現在 84 の市民団体が加盟している。

その活動の一環として、設立年から『市民版環境白書 グリーン・ウォッチ』を発行し、今年の2019 年版で4冊目となる。もともとこの白書は、政府とは異なる視点から環境の現状や問題点を分析し、より良い解決の方向性を多くの人に知ってもらうことを目的として発行してきたが、この4年の間にも、私たちを取り巻く環境の悪化はますます深刻化し、格差の拡大や政治の混迷などに起因する社会の不安定さも増すばかりである。
一方、昨年12 月にポーランドで開催されたCOP24 の会場で、スウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリさん15 歳が、190 カ国の代表を前に、「あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。」と述べ、子どもたちの未来のために行動するよう訴えたことが話題になった。そしてその後、世界中で彼女の行動に続く若者のデモが行われており、日本でも規模は小さかったものの、大人だけには任せておけないと若者が立ち上がっている。こうした状況を受け、私たちも、安心・安全で心豊かに暮らせる持続可能な社会を実現するために、その基礎となる真実の情報を、若者を含めた多くの人たちに伝えていくことの重要性を改めて感じているところである。
2019 年版の主な内容は、次のとおりである。第1章では、脱炭素社会に向けた最近の動向について述べた。気候変動問題ではパリ協定以降の世界の政府や企業の動きに比べて、日本の政策がかなり遅れている現状、そうした中でも市民の活動により石炭火力発電所の新規建設が中止されるなど変化の兆しも見え始めていること。また再生
可能エネルギーについては、世界での急速な拡大に比べて日本にはまだ課題が多く、特に地域での導入に際しての合意形成の重要性について述べている。さらに地球温暖化対策の有効な手段としてEUはじめ各国で導入が進んでいるカーボンプライシングについて、世界での導入状況やその使途についての紹介と併せて、不毛な議論ばかりが続く日本での早期導入を求めてグリーン連合としての提案を試みている。
第2章では、顕在化してきた新たな危機として、プラスチック問題、気象災害、福島の問題を取り上げた。プラスチックについて、従来は廃棄物問 題として取り上げられることが多かったが、今回は化学物質や気候変動問題などと絡めて、人類は化石燃料由来のプラスチックとどう付き合っていくのか、その一つとして欧州で推進されている資源循環・サーキュラーエコノミーの考え方と動向、そして日本の動きについて述べた。また近年世界中で多発する気象災害の実態と、こうした災害から生き残るための方策について述べている。さらに東京電力福島第一原子力発電所事故から8年が経過する中、増え続ける汚染水や汚染士の処理は困難を極めているが、その実態はどうなのか、またチェルノブイリ事故と比較して、日本の事故後の処理や対策の何が問題なのかについて述べた。
第3章では、国内外の先進的な動きとして、市民、特に次世代との協働事業を具体的に実践している山形県遊佐町の事例を紹介した。また昨今の統計不正問題の原因とこれを防ぎ市民活動に活かすための方策について述べている。さらにEU、特にドイツでの環境団体に対する支援策を紹介した。そして最後に、日本の環境NPO/NGOへの支援の現状と課題について、グリーン連合共同代表らによる座談会の様子を紹介した。
活動報告では、グリーン連合の活動を知っていただくための資料を添付した。

この冊子が世に出るのは、平成から令和への新たな時代が始まるときである。
平成の時代は多くの進歩もあったが、それを凌駕する勢いで、環境の悪化や社会の不安定性は増し、これまでの対応では到底その勢いを止めることはできないことも明らかになってきた。厳しい状況にある環境そして社会の現実をしっかり受け止め、それに対応できる新たな価値観や社会経済の仕組みへの転換を図るための基礎情報として、グリーン・ウォッチを活用していただければ幸いである。

<市民版環境白書2019グリーン・ウォッチ>
発行日:2019年5月25日 第1刷
ページ数:105ページ
発行:グリーン連合
編著者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
表紙絵:高月紘

※この白書は、地球環境基金の助成を受けて作成しました。

グリーン・ウォッチ 目次

はじめに [PDF]
第1章 脱炭素社会に向けた最近の動向 [PDF]

第1節 気候変動問題 [桃井貴子]
第2節 再生可能エネルギー [松原弘直]
第3節 地球温暖化対策の決め手 カーボンプライシング [藤村コノヱ]

第2章 顕在化してきた新たな危機 [PDF]

第1節 プラスチック問題  [中下裕子, 粟生木千佳(IGES), 中井八千代]
漫画「グリーン・ウォッチ2019」[高月 紘]
第2節 気象災害と防災 [平松信昭(日本気象協会)]
第3節 いまだに続く福島原発事故の災害 [伴英幸, 満田夏花(FoE Japan), 河田昌東(チェルノブイリ救援・中部)]
コラム「」[鈴木 薫(いわき放射能市民測定室たらちね)]

第3章 国内外の先進的な動き [PDF]

第1節 国内の動き[枚本育生]
第2節 データ不正問題は何が間違った結果なのか? [三木由希子(情報公開クリアリングハウス)]
第3節 ドイツの州レベルにおける環境NGO/NPOに対する助成制度 [大久保規子(大阪大学大学院)]
第4節  座談会:日本の環境NPOへの支援の現状と課題 [グリーン連合幹事会]

活動報告:グリーン連合のこの一年間の活動実績 [グリーン連合編集委員会] [PDF]

会員名簿 [PDF]

「グリーン・ウォッチ」編集委員会

編集責任者  藤村コノヱ(環境文明21)
編集委員
中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)、
杦本育生(環境市民)
加藤三郎(環境文明21)
桃井貴子(気候ネットワーク)
松原弘直(環境エネルギー政策研究所)
伴英幸(原子力資料情報室)
篠原ゆり子(FoE Japan)
中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネットワーク)
古瀬 繫範(地球と未来の環境基金)
藤井絢子(菜の花ネットワーク)
本田恭子(アースデイとやま実行委員会)

市民版環境白書2018グリーン・ウォッチを発行しました(2018年5月)

市民版環境白書2018グリーン・ウォッチ

市民版環境白書2018グリーン・ウォッチ 13.54 MB

市民版環境白書2018グリーン・ウォッチ ...

市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は、2016年版をはじめて発行してから毎年制作発行しており、今年で第3回目となる。今回も、主要な環境政策のレビューとして、気候変動、再生可能エネルギー、廃棄物、化学物質の問題にフォーカスした。また、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年の歳月を経て、「放射性物質と如何に付き合っていくのか」との視点から原発問題に焦点を当てている。また、政府が確固として将来像を描いていない中、いくつかの目指すべき将来像の試案についても触れている。さらに本年の注目すべきトピックスとしては、自動車の「脱炭素化」に向けた急速な世界の動き、省エネ住宅を巡る昨今の動向、SDGsを巡る動き、欧州における環境NGOに対する公的資金助成についても触れた。

なお、グリーン・ウォッチの表紙・裏表紙のイラストは、ハイ・ムーンの名で知られる京都大学名誉教授の高月紘先生に今年もご提供いただいた。また、本ペーパーの印刷・頒布にあたっては、平成30年度地球環境基金の助成を受けて頒布することとしている。

<グリーン・ウォッチ>
発行日:2018年5月28日
ページ数:108ページ
発行:グリーン連合
編著者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会

グリーン・ウォッチ 目次

はじめに
第1章 主要な環境政策のレビュー

第1節 気候変動問題
第2節 再生可能エネルギー
第3節 廃棄物
第4節 化学物質
第5節 気候変動と第一次産業

第2章 放射性物質と如何に付き合っていくか

第1節 福島の現状と健康問題
第2節 放射性廃棄物の現状と原発再稼働問題
第3節 私たちは放射性物質とどう付き合っていけばよいのか~放射能汚染防止法の制定~

第3章 私たちはどんな社会を目指すのか

第1節 持続可能な社会についての大きな流れ
第2節 いくつかの提案
第3節 私たちの未来はみんなで作ろう

第4章 国内外の注目すべき動き

  1. 自動車業界「脱炭素化」へ急発進
  2. 省エネ住宅をめぐる状況
  3. SDGsの動き
  4. 欧州における環境NGOに対する公的資金助成

「グリーン・ウォッチ」編集委員会
編集責任者  藤村コノヱ(環境文明21)
編集委員   中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)、
加藤三郎(環境文明21)
桃井貴子(気候ネットワーク)
松原弘直(環境エネルギー政策研究所)
伴英幸(原子力資料情報室)
篠原ゆり子(FoE Japan)
中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネットワーク)
古瀬 繫範(地球と未来の環境基金)
杦本育生(環境市民)
藤井絢子(菜の花ネットワーク)

市民版環境白書2017グリーン・ウォッチを発行しました(2017年5月)

市民版環境白書2017グリーン・ウォッチ

市民版環境白書2017グリーン・ウォッチ

市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は、政府とは異なる視点から環境の現状や問題点を分析し多くの人に知ってもらうために、2016 年5 月に第1号を発行、2017年5月発行の市民版環境白書2017グリーン・ウォッチは第2号となります。

この市民版環境白書2017グリーン・ウォッチの主な内容は、次のとおりです。

  • 第1章総論では、環境の悪化や被害にもかかわらず、多くの人が経済成長を最優先し続ける現状を踏まえ、環境保全を優先しなければならない背景と理由、そしてこれからの社会の方向性についてまとめました。
  • 第2章では、東京電力福島第一原子力発電所事故から6年が経過した現在でも、依然として厳しい状況に置かれる福島の人々の現況や子どもたちの健康被害、なかなか進まない廃炉問題や放射性廃棄物の処理問題、さらに、福島の現状が正確かつ迅速に伝えられない理由など、福島に係る情報の課題についてまとめました。
  • 第3章では、主要な環境政策の点検として、気候変動に係るパリ協定後の日本や世界の動き、再生可能エネルギーの普及と障壁、容器包装や海洋汚染など広がる廃棄物問題、農薬や暮らしの中に潜む化学物質問題、サンゴなど生物多様性が失われる現状と課題、木質バイオマスや身近なパーム油による森林破壊など、個別のテーマごとに、現状と問題点、政策的課題、さらに解決の方向性等についてまとめました。
  • トピックスでは、沖縄基地における環境汚染問題、富山や滋賀での市民の環境活動、国内外の企業の動き、さらに世界各国で起きるテロと気候変動問題との関係など、国内外の動向を紹介しました。

2017年 5月23日 第1刷発行
編著者:  グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
発 行:  グリーン連合
表紙絵:  高月 紘

全体構成:

はじめに
第1章 なぜ、地球環境を優先的に保全しなければならないのか
第2章 6年が経過した福島
第3章 主要な環境政策のレビュー
トピックス
会員名簿

このグリーン・ウォッチの目次は以下のとおりです。

目次1目次2目次3

 

 

※本レポートは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成により発行しました。

市民版環境白書2016グリーン・ウォッチ

 市民版環境白書2016グリーン・ウォッチ

市民版環境白書2016グリーン・ウォッチ 11.20 MB

市民版環境白書2016グリーン・ウォッチ   ...

GW2016_Cover

プレスリリース(2016年5月10日): PDF

<グリーン・ウォッチ>

発行日:2016年5月14日   ページ数:128ページ
発行:グリーン連合      編著者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
※目次、編集委員メンバー等は以下参照のこと

<グリーン・ウォッチ 目次>

はじめに

第1章 主要な環境政策のレビュー

第1節 気候変動とエネルギー
第2節 再生可能エネルギー
第3節 原発問題
第4節 化学物質

第2章 福島原発事故の被害と政府の対応

第1節 いまも続く被害
第2節 避難政策の問題点
第3節 避難指示の解除と住民の意向
第4節 骨抜きにされた「原発事故子ども・被災者支援法」
第5節 健康影響
第6節 作業員の被ばく労働
第7節 行き場のない原発事故由来の放射性廃棄物

第3章 なぜ環境政策がうまく進まないのか-日本の環境政策の問題点

第1節 「経済優先」に屈伏した環境政策
第2節 歪んだ環境政策形成のプロセス
第3節 なかなか発動されない「予防原則」
第4節 ビジョンに基づき、戦略性ある環境政策へ
第5節 実効的な政策形成参加に向けて

トピックス-国内外の注目すべき動き

グリーン連合会員団体紹介

<グリーン・ウォッチ編集委員>

委員長  藤村コノヱ(環境文明21)
委 員  中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)、加藤三郎(環境文明21)
桃井貴子(気候ネットワーク)、松原弘直(環境エネルギー政策研究所)
伴英幸(原子力資料情報室)、篠原ゆり子(FoE Japan) 、杦本育生(環境市民)
古瀬 繫範(地球と未来の環境基金)、山田岳(ただすのもり環境学習研究所)