市民版環境白書2018グリーン・ウォッチ
市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は、2016年版をはじめて発行してから毎年制作発行しており、今年で第3回目となる。今回も、主要な環境政策のレビューとして、気候変動、再生可能エネルギー、廃棄物、化学物質の問題にフォーカスした。また、東京電力福島第一原子力発電所の事故から7年の歳月を経て、「放射性物質と如何に付き合っていくのか」との視点から原発問題に焦点を当てている。また、政府が確固として将来像を描いていない中、いくつかの目指すべき将来像の試案についても触れている。さらに本年の注目すべきトピックスとしては、自動車の「脱炭素化」に向けた急速な世界の動き、省エネ住宅を巡る昨今の動向、SDGsを巡る動き、欧州における環境NGOに対する公的資金助成についても触れた。
なお、グリーン・ウォッチの表紙・裏表紙のイラストは、ハイ・ムーンの名で知られる京都大学名誉教授の高月紘先生に今年もご提供いただいた。また、本ペーパーの印刷・頒布にあたっては、平成30年度地球環境基金の助成を受けて頒布することとしている。
<グリーン・ウォッチ>
発行日:2018年5月28日
ページ数:108ページ
発行:グリーン連合
編著者:グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
グリーン・ウォッチ 目次
はじめに
第1章 主要な環境政策のレビュー
第1節 気候変動問題
第2節 再生可能エネルギー
第3節 廃棄物
第4節 化学物質
第5節 気候変動と第一次産業
第2章 放射性物質と如何に付き合っていくか
第1節 福島の現状と健康問題
第2節 放射性廃棄物の現状と原発再稼働問題
第3節 私たちは放射性物質とどう付き合っていけばよいのか~放射能汚染防止法の制定~
第3章 私たちはどんな社会を目指すのか
第1節 持続可能な社会についての大きな流れ
第2節 いくつかの提案
第3節 私たちの未来はみんなで作ろう
第4章 国内外の注目すべき動き
- 自動車業界「脱炭素化」へ急発進
- 省エネ住宅をめぐる状況
- SDGsの動き
- 欧州における環境NGOに対する公的資金助成
「グリーン・ウォッチ」編集委員会
編集責任者 藤村コノヱ(環境文明21)
編集委員 中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)、
加藤三郎(環境文明21)
桃井貴子(気候ネットワーク)
松原弘直(環境エネルギー政策研究所)
伴英幸(原子力資料情報室)
篠原ゆり子(FoE Japan)
中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネットワーク)
古瀬 繫範(地球と未来の環境基金)
杦本育生(環境市民)
藤井絢子(菜の花ネットワーク)