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Green Alliance Japan News Letter GAJ News
第 3 号(2017年12月16日発行)
by グリーン連合
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11月のボンでのCOP23、12月のフランスでのOne Planet Summit (マクロンサミット)など、一連の気候変動交渉がこの二ヶ月間盛り上がりました。世界は脱化石燃料に大きく動き出していますが、それとは逆光して国内で石炭火力発電所の建設を進め、国外には石炭火力を輸出して多額の公的資金で援助する日本は世界から大きな批判を浴びました。いつになったら日本は20世紀を終えて、新しい時代の波に乗れるようになるのでしょうか。
来年こそは環境の世紀へと変えていきたいものですね。今年最後のグリーン連合メルマガをお届けします。
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【1】グリーン交流会in四国報告(11月2日)
【2】グリーン交流会in中部報告(11月25日)
【3】団体紹介 (2):ダイオキシン国民会議(JEPA)
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【1】グリーン交流会in四国報告(11月2日)
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11月2日(木)午後、四国環境パートナーシップオフィス(四国EPO)にて、テレビ会議で、徳島、愛媛、高知のサテライト会場を結んで開催しました。
グリーン連合からは、グリーン連合の組織化の目的や今年度出版した「グリーンウォッチ2017」について紹介し、幹事の桃井貴子(気候ネットワーク東京事務所長)、中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネット副運営委員長)、竹井斎(アクト川崎理事長)から報告しています。
また、四国からは、矢野憲司さん(環境首都とくしま創造センター事務局長)、宇賀神幸恵さん(うどんまるごと循環コンソーシアム事務局)、小田安憲さん(愛媛県環境カウンセラー協議会理事長)、石川貴洋さん(環境の杜こうち事務局長)から活動をご紹介いただいています。詳しい報告はWEBをご覧ください。
URL:http://greenrengo.jp/archives/1128
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【2】グリーン交流会in中部報告(11月25日)
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11月25日(土)の午後、四日市市文化会館において、「鉄道沿線でつながりましょう」をテーマに、
中部地域の環境NPOを始めとする市民が集まりワークショップを開催した。出席者は68名ほどで、この地域の沿線にある市民団体10数団体のメンバーに加え、三重県立南高校、セントヨゼフ高校の先生と生徒、四日市大学生、企業関係者、さらに四日市市はじめ行政担当者、県・市会議員も加わり、にぎやかな会合になった。
冒頭、グリーン連合共同代表として藤村からグリーン連合設立の趣旨や具体的な活動内容、さらに環境市民団体がつながることのメリットについて話した。また同行のグリーン連合幹事、原子力情報資料室の伴さんから福島の現状などについての話題提供を行った。
引き続き、JTBの平野 宜之氏が、「ツーリズムの力」と題して講演した。①ツーリング産業はすそ野が広いこと、②2016年度旅行消費額、③訪日外国人増えている現状、④地域観光地が抱える課題(観光変化)、⑤活性化している地域の事例、⑥成功しているケースに共通するファクター、そして⑦地域がもつ素晴らしい価値を踏まえることの大切さが語られた。
休憩をはさんで、各沿線に分かれ、課題やつながることのメリットについて意見交換が行われた。
その後の全体討議では、高等学校では、郷土愛を育てるというゴールを設定し提供いることが活動につながっている、ごみ問題を課題としているが自分なりにつながっていく努力をすることが大切、諸外国の人達とも協働できれば良い、地元を良くしていくために共通課題を改善していきたいといった意見が出された。
最後に、地域でのつながりだけでなく、是非グリーン連合ともつながり、三重県だけでなく、日本を持続可能にするために活動するよう働きかけて終了した。(報告:藤村)
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【3】団体紹介 (2):ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)
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グリーン連合の会員団体について毎号一団体ずつ紹介するコーナーです。第ニ回目は共同代表の中下裕子さんが所属する「NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」です。
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「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」(JEPA)は、1998年9月に設立され、2009年10月にNPO法人化された。設立の経緯は次のとおりである。
1997年に『奪われし未来』(翔泳社)が出版され、環境ホルモン問題が提起された。メスなのにペニスが生えた貝、雌雄同体化した魚、ペニスが短小化して生殖能力を失ったワニ、メス同士でつがう鳥、人間の精子の減少など、さまざまな生殖異変が報告され、人類を含む種の存続の危機が警告されたのである。加えて、日本では、ダイオキシン対策の遅れから「ダイオキシン汚染列島ニッポン」と言われるほど、汚染が深刻化し、発生源である焼却炉の飛灰や焼却灰、周辺土壌からは高濃度のダイオキシンが検出されていた。
このような危機を避けたい、何とかして子ども達が安心して生れ育つことができる環境を取り戻さねばと考えた全国の158名の女性弁護士たちが、最大の被害者でありながら、声すら上げられない野生生物や未来世代の子ども達に成り代わって、予防原則に基づく適切な政策を提言し、その実現に向けた活動を行う国民的組織の結成を各界に呼びかけ、これに応えた医師、研究者、法律家など50名の学際的発起人とともに、JEPAが設立された。代表には、現職の高知大学学長で、環境毒性学分野のパイオニアである立川涼が就任した。
これまで、「ダイオキシン類緊急対策提言」(第1~3次)、「循環型社会基本法」(仮称)、「子ども環境保健法」(仮称)、「化学物質政策基本法」(仮称)などの立法提言、ネオニコチノイド系農薬の使用中止を求める緊急提言」(2回)、「WSSD2020年目標達成のための日本の化学物質管理制度に関する提言」など数々の政策提言を行っている。その中には「ダイオキシン類対策特別措置法」(議員立法)、「循環型社会形成推進基本法」など、立法化につながったものもある。
また、これらの政策提言に合わせて、国民会議ブックレットやネオニコチノイド系農薬についてのパンフレットなども発行し、政策決定者や一般市民に配布している。ダイオキシン、環境ホルモン問題について海外からゲストを招いての国際市民セミナー・講演会開催も計13回に及んでいる。
さらに、会員の中に研究者が少なくないのがJEPAの特色である。政策提言の根拠となる科学論文の紹介や、対策案の提示、学会での研究テーマの提案など種々な協力活動を実践して下さっている。その意味では、日本では珍しい「学際的専門家と市民との協働の場」となっている。
日本では「環境ホルモン問題は終わった」との誤った情報が流布しているが、問題は終わっていないどころか、影響が及ぶ範囲は、当初の野生生物の生殖異変のみならず、人間を含む生物の免疫系や脳神経伝達物質にまで拡大していることがわかってきている。近年、先進国ではアレルギーや発達障害児が増加傾向にあるが、その原因のひとつとして、農薬などの有害化学物質の関与が強く疑われている。もし、その仮説が正しければ、この問題は人類の生存の基盤にかかわるもので、地球温暖化問題と並んで、人類にとって最重要課題のひとつであるといえる。にもかかわらず、難解さのためか人々の関心はあまり高くないのが実情である。グリーン連合の発足によって、多くの人々の理解が得られ、対策が前進することを願っている。
「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」代表 中下裕子
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