市民版環境白書2024グリーン・ウォッチ
2016 年の設立以来、毎年発行してきた市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は昨年休刊となりましたが、今年は8冊目を発行しました。その目的は、①政府と異なる視点から、日本の環境の現状や、環境政策の課題、問題点を分析し、多くの人に知ってもらうこと、②政府とは異なる視点からの情報を提供しNPO/NGOの考え方や活動を知ってもらうことで、環境問題への関心を高め、解決に向けた市民の参加や行動を促すことです。
この9年間で、日本の環境政策のうち、特に気候変動対策やプラスチック対策などは世界の動きに連動する形で、以前より少し進展したように見えますが、問題は深刻化しており、その対策は大きな曲がり角を迎えています。短期的経済成長に重きを置いた、産業界寄りの政策であることに変わりはなく、私たち市民団体の声が政策に反映されることは少ないのが実態です。また環境問題への市民の関心は以前より高まったようですが、解決に向けた行動は、一部若者の間では広がっているものの、全体的にはこれからの取り組みがますます重要な状況です。
そうした中で、今年の市民版環境白書グリーン・ウォッチは、これまでと同様に、環境の現状や課題、私たちにできることや政策の方向性について述べることと併せて、具体的な政策の問題点やすでに動き出している国内外の政策の一部についても紹介しています。
市民版環境白書2024グリーン・ウォッチ
目次 [PDF]
第1 章 真の脱炭素社会実現に向けて
・第1 節 気候危機の現状と課題 [PDF]
・第2 節 地域の脱炭素化に向けた持続可能なエネルギーへの取組 [PDF]
第2 章 原発推進は脱炭素社会を逆行させる [PDF]
第3 章 化学物質
・第1節 農薬の再評価制度のあり方を問う[PDF]
第4 章 グリーンウオッシュをめぐる国内外の動向と日本の課題 [PDF]
第5 章 棚田から日本の環境と食料問題を考える [PDF]
(コラム)生物の多様性を育む農業国際会議(ICEBA)がめざすもの [PDF]
第6 章 持続可能な社会に向けた環境教育を市民社会の活性化につなげるために [PDF]