市民版環境白書2017グリーン・ウォッチ
市民版環境白書「グリーン・ウォッチ」は、政府とは異なる視点から環境の現状や問題点を分析し多くの人に知ってもらうために、2016 年5 月に第1号を発行、2017年5月発行の市民版環境白書2017グリーン・ウォッチは第2号となります。
この市民版環境白書2017グリーン・ウォッチの主な内容は、次のとおりです。
- 第1章総論では、環境の悪化や被害にもかかわらず、多くの人が経済成長を最優先し続ける現状を踏まえ、環境保全を優先しなければならない背景と理由、そしてこれからの社会の方向性についてまとめました。
- 第2章では、東京電力福島第一原子力発電所事故から6年が経過した現在でも、依然として厳しい状況に置かれる福島の人々の現況や子どもたちの健康被害、なかなか進まない廃炉問題や放射性廃棄物の処理問題、さらに、福島の現状が正確かつ迅速に伝えられない理由など、福島に係る情報の課題についてまとめました。
- 第3章では、主要な環境政策の点検として、気候変動に係るパリ協定後の日本や世界の動き、再生可能エネルギーの普及と障壁、容器包装や海洋汚染など広がる廃棄物問題、農薬や暮らしの中に潜む化学物質問題、サンゴなど生物多様性が失われる現状と課題、木質バイオマスや身近なパーム油による森林破壊など、個別のテーマごとに、現状と問題点、政策的課題、さらに解決の方向性等についてまとめました。
- トピックスでは、沖縄基地における環境汚染問題、富山や滋賀での市民の環境活動、国内外の企業の動き、さらに世界各国で起きるテロと気候変動問題との関係など、国内外の動向を紹介しました。
2017年 5月23日 第1刷発行
編著者: グリーン連合「グリーン・ウォッチ」編集委員会
発 行: グリーン連合
表紙絵: 高月 紘
全体構成:
はじめに
第1章 なぜ、地球環境を優先的に保全しなければならないのか
第2章 6年が経過した福島
第3章 主要な環境政策のレビュー
トピックス
会員名簿
このグリーン・ウォッチの目次は以下のとおりです。
※本レポートは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成により発行しました。